お呼ばれ結婚式のドレスに合わせるストールの選び方
お呼ばれ結婚式でパーティードレスをコーディネートする時に、よく使われるのがストール(ショール)です。
ストールは、パーティードレスの上に羽織る羽織物としては、ボレロと同じくらいに人気があります。
しかし、ストールとひとくちに言っても、たくさんの種類があります。
お手持ちのパーティードレスや、これから借りる・買う予定のパーティードレスとぴったり合うようコーディネートして、なおかつ結婚式の雰囲気から浮かないようにするためには、どんなストールを選べばいいのでしょうか?
今回は、結婚式のストール(ショール)の選び方について、解説したいと思います。
目次
結婚式のマナー的にNG! 選ばない方がいいストールは毛皮や大粒ラメ
まず、結婚式に羽織っていくストールを選ぶ前に、結婚式のマナー的に、選んではいけないストールがあることを知っておかなくてはいけません。
結婚式では選ばない方がいいストール1.毛皮(ファー)
まず、結婚式では選ばない方がいいストールは、毛皮(ファー)です。
毛皮のストールは、動物の殺生をイメージさせ、おめでたい席である結婚式には不向きです。
何だかんだ、結婚式のマナーについて寛容にはなってきているとはいえ、マナーや常識を重んじる方からは、「結婚式なのに非常識な!」と思われても仕方がありません。
寒い季節には、ファーのストールをドレスに合わせてコーディネートしてみたくなるかも知れませんが、結婚式の場合はやめておきましょう。
結婚式では選ばない方がいいストール2.大粒ラメ
結婚式会場の雰囲気に合わせて、きらびやかな装いをしたいとラメ入りのストールを選ばれる方も多いかと思いますが、ギラギラしすぎな大粒ラメのストールは避けておいた方が無難です。
「どこからが大粒ラメなの!?」という尺度は、価値観に個人差があり判断が難しいところではありますが、例えば結婚式場のライトが反射した時、眩しそうだなと感じるストールはやめておきましょう。
それに、”ラメ感=ゴージャスな雰囲気”と思ってしまいがちですが、あまりにギラギラ輝きすぎているストールは、かえって安っぽくて下品なイメージになってしまいます。
着用するパーティードレスに合わせて、控えめなラメ(細かいラメ)の入ったストールを選ぶと良いでしょう。
ドレスの色に合わせたストールの選び方
ここからは、結婚式に着るパーティードレスの色と、ストールをキレイに合わせる選び方について、解説したいと思います。
ドレスの色とストール、その他小物類を合わせた時に、3色(3種類以内)に収まるようにすると、まとまりよくコーディネートできます。
これ以上色を組み合わせてしまうと、ごちゃごちゃしたイメージになりますし、ドレスもストールもパンプスもバッグも、ほぼ同じ色で揃えてしまうと、メリハリのないノッペリとした印象になります。
特に、ストールも含めて黒一色でコーディネートするのは、喪服に見えるので結婚式にはNGです。
普段黒系のお洋服が好きな方でも、結婚式ではどこかに明るい色を取り入れられるように意識してみてください。
<例1>ピンクベージュのドレス×黒のストール
ベージュ系の明るいドレスや、パステルカラーのドレスにストールを合わせる場合、黒のストールを選ぶと、体のラインが引き締まって見えます。
- 明るい色のドレスを着たいけど、甘甘すぎるイメージになるのはイヤな人
- 体全体ラインを、すっきり細く見せたい人
上記のような方は、黒のストールを選ぶと良いでしょう。
<例2>ボルドーのドレス×ベージュのストール
ボルドーや深緑など、落ち着いた深い色味のドレスや、ブラック・ネイビーの定番カラーのドレスには、ベージュのストールがよく似合います。
ドレス自体の色が暗めのトーンなら、ストールまで黒や紺にしてしまうと、結婚式にはちょっと地味すぎ・暗すぎの印象を与えてしまうからです。ここはあえて、明るい色のストールを持ってきましょう。
- ドレスは暗い色(ボルドー、深緑、黒など)を選んだ人
- ストールを買うのが始めてで、まずは無難な1枚がほしい人
上記のような方は、ベージュのストールを選ぶと良いでしょう。
ドレスの柄に合わせたストールの選び方
ストールは羽織物とはいえ、着用した時の面積が結構広いので、全体的なコーディネートにおいて意外と目立ちます。
そのため、ドレスの柄とストールの柄がケンカしないよう、うまく差し引きしてコーディネートすることが、オシャレに見えるポイントです。
<例1>総レースのドレス×ベーシックなラメストール
総レースや総チェックなど、ドレス全体に柄が入っていて、それをコーディネートの主としたい場合、ストールはシンプルなものを選ぶと、バランスが取れます。
大柄の総レースドレス×大柄のレースストールの組み合わせでも、別に悪いわけではありませんが、何だか”大味”なコーディネートになってしまい、あまりオシャレではありません。
派手なデザインのドレスを着るなら、控えめデザインのストールを選びましょう!
<例2>無地のドレス×立体フリルストール
先程とは逆に、無地の落ち着いたデザインのパーティードレスを結婚式に着て行くなら、あえてストールを主役にしたコーディネートに挑戦してみるのもありかも知れません。
- 大判花柄のレースストール
- 立体フリルのストール
上記のようなストールは、シンプルなデザインのパーティードレスと相性が良いです。
無地でシルエットもスッキリしているパーティードレスが、いわゆる”地味コーデ”になってしまわないようにするコツです。
結婚式の季節に合わせたストールの選び方
パーティードレスの色や、柄以外の視点でストールを選ぶなら、季節を目安にストールを選ぶと良いでしょう。
<春・夏に選ぶなら>薄手シフォン・オーガンジー素材のストール
春・夏の結婚式で選ぶストールは、やはり涼しさを感じさせるものがオススメです。
- 透け感の強い、シフォン素材のストール
- オーガンジー素材のストール
上記のような素材のストールは、軽やかさ・涼しさを感じさせ、春・夏でも暑苦しい印象を与えません。
また、ストールの色も、明るいものを選んだ方が春・夏らしいと言えます。
ちなみに、春や夏に選ぶドレスについては、下の2記事も参考にしてみてください。
→ 春に着るパーティードレスの選び方!3月~5月のお呼ばれ結婚式に
→ 夏に着るパーティドレスの選び方! 6月~8月のお呼ばれ結婚式に
<秋・冬に選ぶなら>厚めのレース・カシミヤ素材のストール
秋・冬の結婚式で羽織るストールは、春・夏とは逆に寒そうに見えないものを選ぶことがポイントです。
例えば、カシミヤ素材のストールです。
ストールに起毛があると、それだけで暖かみを感じさせることができます。(でも、ファーのストールはNGです!)
更に、レースのストールは比較的万能なので、たくさんの種類がありますが、その中でも厚みがあるもの、透け感が少ないものを選んだほうが、秋・冬らしくて良いでしょう。
ちなみに、秋や冬に選ぶドレスについては、下の2記事も参考にしてみてください。
→ 秋に着るパーティドレスの選び方! 9月~11月のお呼ばれ結婚式に
→ 冬に着るパーティドレスの選び方! 12月~2月のお呼ばれ結婚式に
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ボレロではなくストールを選ぶメリットはある?
ちなみに、お呼ばれ結婚式に使える羽織物の種類は、何もストールだけではありません。
ストール以外にも、ボレロを選ぶ選択肢もあります。
羽織物に、ボレロではなくストールを選んだ方が良いのは、下記のような場合です。
- 体の縦ラインを強調して、スタイルよく見せたい
- 着席中の膝かけとしても使いたい
- ドレスのデザイン的に、ボレロは着にくい(パフスリーブ、ぺプラム型など)
逆に、ボレロはボレロで、「ぐちゃっと着くずれしないので、きちんと感が出る」など、ボレロならではのメリットもあります。
ボレロについて詳しくは、下記記事もご参照ください。
「お呼ばれ結婚式の装いの主役はドレス!」という方も多いかとは思いますが、どんなストール・ショールを選ぶかで、コーディネートのイメージは結構変わります。
仮に同じドレスでも、「花柄レースのストールを合わせて女性らしいイメージに」、あるいは「細かいラメ入りストールを合わせて高級感のあるイメージに」というように、ストール次第で着こなしの幅が広がります。
ストール選びもおろそかにしない、完璧なコーディネートでお呼ばれ結婚式に出かけましょう!